2010 年 5月 のブログ

 

インプロ思考法その9(アイデア発想法2)


私はアイデアと言えば、ゼロが100を作り出す事、全く新しい価値観を提供する事だと思っておりました。チームリーダー(サポーター)タイプで私が最初にこの連載の元となっている思考法であるウェルスダイナミクスを直接教えていただいた曲尾悟さんはアイデア=既存×既存という概念を強く主張してます。そして現存しているアイデアの多くが既存×既存で成り立っている事実を知りました。目の前にあるちょっとしたものも、見方を変え、何かと組み合わせる事により、新しい何かを作る事ができるのですね。

既にいいものはある、既に価値のあるものは世の中に沢山存在している。無限にあるとも言える。1日ひとつ新しい事を学んだら、365日で365倍になりますか?実は、まだまだ可能性があったのですね。ひとつひとつを組み合わせて、そのバリエーションを作っていけば365の365乗となって133,225通りになります。これは単に一つ一つを組み合わせるパターンなので、それを複数組み合わせる事もできますよね。そうすると無限に近い、アイデアが発想できる事になります。実は既にアイデアの元は至ると所にあるという事ですね。身の回りのちょっとした出来事の中にも、ヒントは溢れているんですね。意識さえ変えれば、アイデアの元はどのような状況でも、存在しているという事ですね。音楽的なアイデアを考える時も、音楽という枠に捕らわれていると盲点ができてしまうので、そのメンタルブロックを外せば、様々な事柄が自由な発想の元として捉える事ができると思います。焦点を変えたり、別のものと組み合わせたりすれば、新しいアイデアはいくらでも生まれるのですね。それを自然とできるのが、チームリーダー(サポーター)タイプ、組み合わせタイプ(ディールメーカー)、スタータイプだと考えてます。後に詳しく説明するメカニックもこの思考法を得意とするのでは思ってます。もちろん他のタイプの方にも強力な思考法だと思います。

よく音楽業界で言われている会話に「もう大体の音楽的なアイデアはやり尽くされているから、強烈なインパクトを与える新し事を生むのは難しい」と。そうでしょうか?「現状を無視する」と「既存×既存」を組み合わせるとより、一層アイデアの幅は広がるのではと思っております。

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インプロ思考法その9(アイデア発想法2)


「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」

〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜


本日は前置きなしで、本題の組み合わせタイプについて書き進めます。その変わりに後書きが長いです。

組み合わせタイプ(ディールメーカー)

「適切なタイミングで、ミュージシャン同士をつなげる」

人との対話を通して、人に影響を及ぼし、友好な人間関係を築く能力を生まれながらに備えている。各ミュージシャンの良さを固定概念に捕らわれずに、自由な発想でみつける事が得意。本人も気づかない隠れている天才性をみつけ、それをまた別のミュージシャンの良さに独自のセンスで組み合わせる事によって、様々な面白い音のバリーエションをつくりだす事ができる。更にタイミングのセンスもあるので、効果的な時期を見極めてインパクトのある音、イベント、バンドを作りだせる。

組み合わせタイプの強み
社交的、面白い、親しみやすい、茶目っ気がある、常に人とつながりを持っているすばやくアイデアとチャンスを見つける、先鋭部隊。会話を通じてアイデアを生み出す。大胆な発想、大きな賭けができる。リスクを負う事を厭わない。

組み合わせタイプの弱み
ネットワークの価値に左右される、人を過剰に喜ばせる、ポリシーがない
図に乗る、道から外れやすい

一楽儀光さんは「ドラびでお」としての活動で、ドラムと映像のリンクを駆使し、禁じ手とも言われる衝撃的な映像素材との組み合わせで、存在感を表し世界中で活躍されています。山口県在住ながら、幅広い人脈で、国内外の優れたオーガナイザーと密接な繋がりをもっていて日本各地に留まらず、海外でも大活躍されております。その結果、面白い組み合わせのフェスティバル、イベントにも、数多く参加していて、そこに来たお客さんをもまた新しいファンとして取り込み、着実に人気を集めてますよね。自らイベント企画する際も、お客さんの盲点をついたインパクトのある人との組み合わせ、ジャンルの組み合わせを打ち出してます。バンドを組む際も、王道ではないセッティングをしていますね。今やっている、灰野敬二さんとナスノミツルさんど一楽さんの3人によるブルースバンドがありますが、先ず灰野敬二さんをメンバーとして、誘えるという関係性をもっている人は音楽業界では、そんなには多くいないと思います。そして、そのメンバーでブルースバンドをやってしまうという発想の自由さ、奇抜さは固定概念の盲点をついていると言えるのではないでしょうか。また「ドラびでお」の確立したブランドに様々な共演者を加えて、バリーエーションを増やし、新鮮さを打ち出している。灰野敬二さんとドラびでおさんのDuoもありますが。通常のイメージですと、相容れないキャラクター同士のDuoだと思われるのではないでしょうか。それを成り立たせてしまう所にその凄さがあると思います。いろんな濃いキャラクターの人脈を作れる懐の深さと、リスクを追う事を恐れずに新しい組み合わせに挑戦するチャレンジ精神、センスの良さが、支持を得ている所以ではないでしょうか。

ライブにいかれた方ならお分かりかと思いますが、著作権上、メージャーレーベルで大量生産できない作品ばかりです。その為にライブ会場限定で発売していて、逆に希少性があるので、ライブに来たお客さんはもの凄い確立でその作品を購入します。動員数に対しての物販購入率はすば抜いているのでないでしょうか。

チームリーダータイプと共通する面も多いのですが、大きな違いは、その活動の焦点を、固定したチームを統率する事を通じて、長期に渡り、活動の幅を広げていくか、流動的に様々な組み合わせを作る事に重きを置くかだと考えております。チームリーダータイプほどのリーダーシップがなくても多くの人との関わりの中で、十分に価値ある場を作り出せるのが、組み合わせタイプの強みだと思います。

即興演奏においては、メンバーの組み合わせによるバリエーションで特徴をだすというのを得意としているのではないかと、。各ミュージシャンのよい面をよく理解しているので、それを生かすには、どういった組み合わせ、バリエーションで音を交じらせればよいかが分かっている。なので、大人数での即興セッションを統率したり役割分担したり、流れをつくったりするのが得意である。松本健一さんはこのあたりの天才だと感じております。新・即興の日という開かれたセッションの場を長年提供して、ミュージシャン同士が自由に繋がる機会を作ってます。人望と、組み合わせの才能を生かしている結果ではないでしょうか。松本健一さんご存知の方は、その開かれた人脈と演奏の自由さを感じているのではないでしょうか。そこに大きな魅力があるのでは思っております。他のタイプもこのような場を作ることもできるのですが、特定のタイプしか受け入れられなかったり、ある手法のみを拠り所とする狭い集まりになってしまう事が多いのではと思います。
開かれた自由な空間を作る才能はこの組み合わせタイプがもっともあるのではないかと考えてます。

音楽シーンに置けるライブハウスというのは本来、この組み合わせタイプに位置している事によって、その存在意義と価値を生かせると思っております。本人の人脈では繋がらなかったミュージシャンの組み合わせや、ジャンルの組み合わせをライブハウスが率先して企画していったり、自由な発想で企画できる場の提供、その場自体に価値あるブランディング化されている事が、本来の役目だと思ってます。これから生き残っていけるライブハウスというのもこの組み合わせの思考をいかに打ち出し、その存在価値をだせるかが、重要なポイントだと考えてます。そうすれば自ずと、いい音楽がやってきます。

良く見受けられるシステム化されたフランチャイズ式の発想で、大量生産されているライブハウスは、新しいシステムがでてくると、一気にその存在価値を失うでしょう。集まってくる音楽も大量生産向けの短命な音楽しかやってきません。一時の流行にのっかている一瞬だけ楽しめればよいというお客さんが多く集まってくるので、定着しません。新しいお客さんの開拓は永遠に続きます。常に他のライブハウスと競争して、アメニティー競争、サービス競争になってお互いの首を絞めてしまうでしょう。なぜ音楽を通じて、その場を提供しているのかが、見えないライブハウス、理念の見えないライブハウスには、その存在価値を疑ってならない私です。関わっているミュージシャンに何を提供したいのか?来ていただけるお客さんに何を提供したいのか? 誰に何を提供したいのか?音楽を通じて何がしたいのか?が見えてこないライブハウスの存在があまりにも多過ぎると感じてます。音楽との関わりの本質を見失っているのではと疑問に思う事が多い私です。なので、大量生産システムにのっかたライブから、個々のライブハウスの価値を高める方向へのシフトの流れを作っていきたいと考えてます。。同じ場所に沢山集まってしまうから競争しないといけないくなると思うんですよね。お互いに違う小さい山を沢山つくって、その特徴を尊重しあえば、協力できるし、より大きな山脈という流れ(フロー)を作れて、ライブに来る人をがっちり囲める音楽シーンが作れるのではないかと考えております。競争するのではなく、協力していけば楽なのになぁと思うのですよね。

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インプロ思考法その9(アイデア発想法2)


「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」

〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜

昨日に引き続き野球に例えた話しをしていきます。

野球の守備には各ポジションがあって適材適所に選手がおりますよね。様々な捉え方が有りますが、8つのタイプに分ける一つの例としてはこんな感じでしょうか。

ピッチャー(クリエイター、メカニック、スター)

キャッチャー (分析)

ファースト(チーム、組み合わせ)

セカンド、ショート、サード (タイミング)

外野手 (コツコツ蓄積)

ピッチャーがまずボールを投げて、ゲームをスタートさせます。内野手は打者から近いのでそのスピード感のあるボールを数多く受けて、タイミングよく、その状況に応じたポジションへとボールを投げます。ファーストは内野手、時には外野手からといろんな人からボールを受け取る役目が多いですね。外野手はロングヒットで長い時間かかって届いたボールをまた遠くの内野手に戻していきます。受け取るボールの数も内野手よりは少なく、考える時間にも余裕があります。走者や内野手の状況など全体を見渡し分析した上で、正しい所にボールを投げる事ができます。キャッチャーは頭脳派で、全体を分析、統率し、最終的に得点をがっちり守る重要な役目ですよね。感覚にたよって動物的な判断をしてるキャッチャーを知りません。やはり一貫性した分析力が必要であると思います。サードがミスしてもショートがボールをフォローする事ができますが、キャッチャーがボールを受け取れないミスをした時は、得点に大きな影響を与える可能性が高いですよね。顔も隠れているので意外と目立たなかったりしますが、誰もがその重要性を認識して、尊敬の念をもっているといる縁の下の力持ちという印象があります。それぞれに特化したグローブがあるように、各々に適したツールもあった方がよいですよね。

受け取ったボールは的確なポジションに受け取り易いように送った方がよいですよね。スピード感が必要な内野ゴロをわざわざ外野手にボールを送ってからファーストに投げるという事はしないですね。外野に飛んだボールは戻ってくるのも遅いです。早く受け取りたいのであれば、内野手が外野まで自ら動いけば、その時間は短縮できるでしょう。ボールを音に置き換えれば、即興演奏での音の流れをイメージしやすいと思います。即興演奏でもいろんな所に音は向かってきます。自然な流れ(フロ−)をつくればゲームを楽しむ事ができます。時々、誰もいない壁に向かって思いっきりボールを投げて、そのままの勢いで自分に戻ってきて、受け取れず流れが止まっていたり、あまりに壁が近すぎて、その勢いのあるボールで自分自身がケガしたりする事が起こっています。塁に誰もでていない時にサードへの内野ゴロがきたら、ショートへボールにはボールを送らないですよね。唐突すぎて受け取れないかもしれません。これが音の停滞しているイメージではないかと考えてます。受け取る準備をしているファーストに投げるのがよいですよね。みんながスムーズに動けるルールはあります。各々が得意なポジションで得意な事に徹していれば自然とそうなりますよね。遠投が苦手なのに外野手に成ろうとしたり、コントロールも悪くスピードも遅いのにピッチャーになろとしない事です。そして各野球チームにも特徴があるように、即興にもそれぞれの特徴は必ずでてくるはずです。流れにのってよい音のフローが作れるように心がけたいものです。

さて今日はチームリーダータイプについてです。

チームリーダー(サポーター)

「チームを率いて、魅力を生み出すのをサポートする」

社交的で忠誠心があり、自分が築いた「人間関係」と、自分が提供できる「エネルギー・熱意・時間」を周りの人に与え、天性のリーダーシップで魅力的なチームを作る。

チームリーダーの強み
人間関係を重視する、信頼関係を築く、リードすることができる
従うことができる、チーム作りを楽しむ、ネットワーク作りを楽しむ素晴らしい応援団長、人前にでるのも得意、よいチームに対しては忠誠心がきわめて強い

チームリーダーの弱み
数字や計算にまったく興味がない、バックオフィス(事務管理部門)に向かないブレやすい、おしゃべり好きである、よく方向性を変えるたくさんの人に意見を求めすぎる、常に変化を求める

不破大輔さんは、渋さ知らズオーケストラという大編成バンドのリーダーを長年やっております。ミュージシャン、舞踏ダンサー、美術家などなど、ジャンルを越えて、魅力的なメンツを独自のセンスで引き寄せるように集めて、巨大プロジェクトを進めている。大きな渋さ知らズという開かれた庭ような場をメンバー提供している。そこでは、それぞれの個性を生かして自由な発想で遊べる空間が多々あるので、伸び伸びと遊ぶ事ができのである。新しく入ったメンバーには、率先してソロを与えたり、多くの遊び場と楽しみとチャンスも与えてくれる。渋さという大家族の中で安心して遊ばせてもらえる場を作り、チーム力で圧倒的な存在感をだしている。個々のメンバーの魅力を引き出す天性の才能と周りに情熱と強いエネルギーを与えるパワーを持ち備えている。その結果、個人ではとうていなし得ない大きな成果を生み出す事ができる。

即興演奏においては、誰とやるかに重点を置き信頼関係のあるミュージシャンとある程度固定したユニットで活動する時にその魅力を発揮するのではと考えてます。個性と個性を上手く統率し一つの方向性を導き出して、進むべき道を示す才能があります。スタータイプの魅力も最大限に発揮できる場を作れるバランス感覚を持ち備えているので、安定したユニットで活動する事ができる。即興演奏でもバンド単位での活動に焦点をあてた方が威力を発揮するタイプもあれば、ソロでの活動の際にその魅力が引き立つタイプがあると思います。チームリーダーはその名のごとく、バンドでリーダー的な立場で活動を行った時が、エネルギーを最大限にだせるタイプであり、そこが居心地よい場でもある。逆に自分はリーダーなんだけど、リーダーとして人とのかかわり合いとか、関係性を整えたりする役目を果たすのが苦手なタイプの方は、チームリーダーを巻き込んでそれを補ってもらうというのがよいのではないでしょうか。クリエイタータイプがアイデアだけは提供し、それ以降の流れはチームリーダーに任せるというのも有効な手段だと感じてます。チームリーダータイプはリーダーとしての才能を発揮するだけでなく、サイドメンとして、リーダーを良さを引き出す才能も備えているのでプロデューサーとしても優れていると考えてます。

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インプロ思考法その9(アイデア発想法2)


「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」

〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜

毎日沢山のアクセスいただいております。ありがとうございます。さて本日はチームタイプについて、触れる予定したが、スタータイプの補足がどうしてもしたくなったので、それについて書きます。恐らく、各タイプの特徴を書いた翌日はその補足を書いていく事になると思います。

どのような音楽であっても、お互いが自分の強みを活かせるものを、どれだけもっているかを理解した上で、いかにいい音を作っていくかが、大きな鍵となってくると考えております。野球に例えると、(実は私は小学校から中学まで野球やってました)4番バッターの選手が何人もいるというチームはいないですよね。もしくは、一人で全部のポジションも役目を果たせる技量があるからと言って、ピッチャーだけでは、どうもがいても勝負にはならないですよね。やはり、1番バッターとして優れた選手、2番バッターとしての役目が合っている選手が、それぞれの役割を果たしてこそ、チーム力がついていきます。イチロー選手はホームランを打つよりヒットを打つ事にフォーカスしてますし、松井選手はホームランや長距離ヒットを打つ事にフォーカスして、それにあった筋力トレーニングをしておりますよね。それぞれのフォーカスにあった効果的な練習方法、スイング、タイミングの合わせ方などの法則があると言えます。イチロー選手の筋肉のつき方と松井選手のは明らかに違うでしょう。イチロー選手はむしろ筋肉を付けないようにしてますね、確か?

単独でホームランを打つよりは、1番が塁にでて、2番、3番が塁を進めたり、塁を詰めたりしてから4番がホームランを打った方が、より多くの点数が得られます。ストーリー性、流れもあって、同じ4点とるにしても単独ホームラン4本打つよりも、見ていてもワクワクするのではないでしょうか。観衆は4番にはホームランや長距離ヒットを期待して注目を集めてます。9番バッターにはそれを求めないですよね。期待している内容も違いますし、本人の達成したい事、チームが望んでいる事も違います。4番バッターにバンドをさせるよりも、他にバンドが得意な選手は沢山います。本人もバンドを命ぜられたら、例えチームの為とは言え、あまりにその頻度が多くなると、流石にモチベーション下がりますし、存在意義を感じられないと思うでしょう。長島茂雄さんは天才的な直感力、動物的な勘、派手なアクションとサービス精神などの生まれ持ったスターの特性を活かし人気を集めましたよね。そして今でもミスタージャイアンツ、ミスターベースボールと言われてます。日本の野球界の歴史に残る大スター選手です。コツコツ長期に渡った地道な努力と着実な実績の積み重ねで世界的な大記録を残した王貞治さんとは全く違ったタイプです。地に足のついた地道な活動、落ち着いた雰囲気、分析力の鋭さで多くの方の尊敬と信頼を集め、努力家の代名詞とも言われてますよね。その才能を発揮し監督としても大活躍されました。このお二人は全く違うタイプでありながら、現役時代は黄金のコンビとして、チームの要となって活躍しました。それぞれにあった輝き方がありますし、それぞれ違うから世界も広がるのだと確信しております。

4番バッターがホームランを打つ、長距離ヒットを打つ事に集中できるチームワークを作るのと同様に重要となる事があります。解説者が「試合の流れが変わってきましたね」というセリフをよく言っているように、この試合の流れが、非常に重要なポイントであると思います。ホームランって派手な印象ありますが、意外と試合の流れを変える力は弱いとも言われてます。私が野球やっている時に、この事を頻繁に監督がみんなに伝えているのが印象に深く残ってます。ホームランを打つよりもヒットを積み重ねて特点を積み上げいった方が、次の回までも続く流れを作る事ができるのでしょう。野球と言えば4番バッターとピチャーがスターや主役といったイメージがあると思います。ピッチャーと言っても、先発、リリーフ、押さえとまた役割がありますよね。先発の作った流れを、リリーフが引き継ぎ、確実に最後まで押さえがその役目を果たせばよいですよね。押さえは、先発に比べると少し地味な印象を受けるかもしれませんが、実は一番、結果に影響を与える重要な責任のある役目ですし、最後のクライマックスで大きな感動を与えられるのは、押さえの力量にかかっているとも言えます。どれだけ、先発が頑張っても、それを引き続くものが、その流れを崩してしまえば、よい結果は得れません。流れ(フロー)が重要だと。

映画や小説にも起承転結が、人の心を動かし、感動へと導くと言われます。伝えたい事だけを端的にまとめただけでは、人の感情に訴えるものは少ないですよね。最後に伝えたい事を、リアリティーをもって訴えれる為に、様々な展開、ストーリーがあり、大きな流れ(フロー)をつくってクライマックスを向かえますよね。それは感情をいかに揺るがすか、感情に大きな何かを訴える為には、ストーリー、流れ(フロー)が重要だという事ですよね。私もこの連載で伝えたいのは、非常にシンプルで、「元々自分の中に既にある個性を基盤として、個性が自然と好む方向にエネルギーを集中して費やせば、自ずとその人ら しい音がでるのではないか」ということなんです。それにリアリティーをもたせる為に様々な例えや説明をしているのですね。

(前置きが長過ぎか??? これって起承転結になってますか??????????さて次からが結論です)

音楽も同じだと考えてます。流れが重要だと。音の流れを作れているかどうかが、お互いの特性を活かしているかの指標と言えるますし、聴く人の感情を揺るがす影響を与えれ、感動に導いているかどうかの指標となっていると言えるのではないでしょうか。昨日説明したスタータイプの特性を活かすのも、流れ(フロー)しだいだと。アイデアをいかに有効に広げて、最後の的をいかに作りだし大きな流れ、ストーリーをいかに作るかが、大きなポイントではないかと。即興音楽においては特に、終わり方がとても重要なであると感じてます。終わり方が劇的であればあるほど、大きな反応が得られたという経験は多いのではないでしょうか。そこに何が伝えたかったのかが集約されているようにも思えます。様々なタイプの違うストーリーが途中で沢山あり、時に曲がりくねったり、起動修正しながらも最後に劇的なクライマックスを迎えれる事ができれば大きな達成感が得られ、またそれがお客さんにも伝わるのだと信じてます。
全く違うタイプとの組み合わせでも、どんな状況でもその流れ(フロー)を作りだす、方法はあると考えます。あうんの呼吸で、何も言わずとも流れが作りだせれば問題ないですが、それが困難だと感じた際に、これが重要ではないかと、それは、、、、、、

なぜ(Why) の共有です。なぜ、何の為にその場で一緒に音をだしているのかのイメージ共有です。コンセプトのイメージ共有とも言えます。

富士山の頂点に昇るという目的があったとした際に、何処から、どのようにして向かうかはそれぞれの好きな道筋で、頂点に向かえばよいと、そして途中で連絡を取り合って、有効な情報を共有して全員が山頂に辿り付ければ一人で向かった時よりも早くそして、大きな達成感が得られるのではと考えます。自分の好きな道なのでその道程も楽しめますし、自分のペースで進めて、自由に休憩もとれます。他の人のペースに合わせる事なく無理しないでよいので楽ですよね。またリレー式で向かうというイメージもあると思います。1合目、3合目、5合目、8合目、頂点とそれぞれの地点でリレーしていくという感じですね。登り方は無限にありますし、天気、状況に応じて臨機応変に道を変えていく必要もでてくるでしょう。その臨機応変の幅を広げていく所に即興の醍醐味と底力があるのではないでしょうか。答えも可能性も無限にあります。そして色んな山も無限に作れますし、登れます。なぜなら同じ瞬間、状況、状態は二度とやってこないからね。一つの答えだけを求めるのは、雲を掴むようなもので、掴んだと思った瞬間に無くなってます。常に変化してますから。その変化を楽しめれば、即興は永遠に楽しめると思ってます。

根底にあるのは競争するのではなく、協力していきましょうという考えですね。

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