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インプロ思考法その8(組み合わせタイプについて)


「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」

〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜


本日は前置きなしで、本題の組み合わせタイプについて書き進めます。その変わりに後書きが長いです。

組み合わせタイプ(ディールメーカー)

「適切なタイミングで、ミュージシャン同士をつなげる」

人との対話を通して、人に影響を及ぼし、友好な人間関係を築く能力を生まれながらに備えている。各ミュージシャンの良さを固定概念に捕らわれずに、自由な発想でみつける事が得意。本人も気づかない隠れている天才性をみつけ、それをまた別のミュージシャンの良さに独自のセンスで組み合わせる事によって、様々な面白い音のバリーエションをつくりだす事ができる。更にタイミングのセンスもあるので、効果的な時期を見極めてインパクトのある音、イベント、バンドを作りだせる。

組み合わせタイプの強み
社交的、面白い、親しみやすい、茶目っ気がある、常に人とつながりを持っているすばやくアイデアとチャンスを見つける、先鋭部隊。会話を通じてアイデアを生み出す。大胆な発想、大きな賭けができる。リスクを負う事を厭わない。

組み合わせタイプの弱み
ネットワークの価値に左右される、人を過剰に喜ばせる、ポリシーがない
図に乗る、道から外れやすい

一楽儀光さんは「ドラびでお」としての活動で、ドラムと映像のリンクを駆使し、禁じ手とも言われる衝撃的な映像素材との組み合わせで、存在感を表し世界中で活躍されています。山口県在住ながら、幅広い人脈で、国内外の優れたオーガナイザーと密接な繋がりをもっていて日本各地に留まらず、海外でも大活躍されております。その結果、面白い組み合わせのフェスティバル、イベントにも、数多く参加していて、そこに来たお客さんをもまた新しいファンとして取り込み、着実に人気を集めてますよね。自らイベント企画する際も、お客さんの盲点をついたインパクトのある人との組み合わせ、ジャンルの組み合わせを打ち出してます。バンドを組む際も、王道ではないセッティングをしていますね。今やっている、灰野敬二さんとナスノミツルさんど一楽さんの3人によるブルースバンドがありますが、先ず灰野敬二さんをメンバーとして、誘えるという関係性をもっている人は音楽業界では、そんなには多くいないと思います。そして、そのメンバーでブルースバンドをやってしまうという発想の自由さ、奇抜さは固定概念の盲点をついていると言えるのではないでしょうか。また「ドラびでお」の確立したブランドに様々な共演者を加えて、バリーエーションを増やし、新鮮さを打ち出している。灰野敬二さんとドラびでおさんのDuoもありますが。通常のイメージですと、相容れないキャラクター同士のDuoだと思われるのではないでしょうか。それを成り立たせてしまう所にその凄さがあると思います。いろんな濃いキャラクターの人脈を作れる懐の深さと、リスクを追う事を恐れずに新しい組み合わせに挑戦するチャレンジ精神、センスの良さが、支持を得ている所以ではないでしょうか。

ライブにいかれた方ならお分かりかと思いますが、著作権上、メージャーレーベルで大量生産できない作品ばかりです。その為にライブ会場限定で発売していて、逆に希少性があるので、ライブに来たお客さんはもの凄い確立でその作品を購入します。動員数に対しての物販購入率はすば抜いているのでないでしょうか。

チームリーダータイプと共通する面も多いのですが、大きな違いは、その活動の焦点を、固定したチームを統率する事を通じて、長期に渡り、活動の幅を広げていくか、流動的に様々な組み合わせを作る事に重きを置くかだと考えております。チームリーダータイプほどのリーダーシップがなくても多くの人との関わりの中で、十分に価値ある場を作り出せるのが、組み合わせタイプの強みだと思います。

即興演奏においては、メンバーの組み合わせによるバリエーションで特徴をだすというのを得意としているのではないかと、。各ミュージシャンのよい面をよく理解しているので、それを生かすには、どういった組み合わせ、バリエーションで音を交じらせればよいかが分かっている。なので、大人数での即興セッションを統率したり役割分担したり、流れをつくったりするのが得意である。松本健一さんはこのあたりの天才だと感じております。新・即興の日という開かれたセッションの場を長年提供して、ミュージシャン同士が自由に繋がる機会を作ってます。人望と、組み合わせの才能を生かしている結果ではないでしょうか。松本健一さんご存知の方は、その開かれた人脈と演奏の自由さを感じているのではないでしょうか。そこに大きな魅力があるのでは思っております。他のタイプもこのような場を作ることもできるのですが、特定のタイプしか受け入れられなかったり、ある手法のみを拠り所とする狭い集まりになってしまう事が多いのではと思います。
開かれた自由な空間を作る才能はこの組み合わせタイプがもっともあるのではないかと考えてます。

音楽シーンに置けるライブハウスというのは本来、この組み合わせタイプに位置している事によって、その存在意義と価値を生かせると思っております。本人の人脈では繋がらなかったミュージシャンの組み合わせや、ジャンルの組み合わせをライブハウスが率先して企画していったり、自由な発想で企画できる場の提供、その場自体に価値あるブランディング化されている事が、本来の役目だと思ってます。これから生き残っていけるライブハウスというのもこの組み合わせの思考をいかに打ち出し、その存在価値をだせるかが、重要なポイントだと考えてます。そうすれば自ずと、いい音楽がやってきます。

良く見受けられるシステム化されたフランチャイズ式の発想で、大量生産されているライブハウスは、新しいシステムがでてくると、一気にその存在価値を失うでしょう。集まってくる音楽も大量生産向けの短命な音楽しかやってきません。一時の流行にのっかている一瞬だけ楽しめればよいというお客さんが多く集まってくるので、定着しません。新しいお客さんの開拓は永遠に続きます。常に他のライブハウスと競争して、アメニティー競争、サービス競争になってお互いの首を絞めてしまうでしょう。なぜ音楽を通じて、その場を提供しているのかが、見えないライブハウス、理念の見えないライブハウスには、その存在価値を疑ってならない私です。関わっているミュージシャンに何を提供したいのか?来ていただけるお客さんに何を提供したいのか? 誰に何を提供したいのか?音楽を通じて何がしたいのか?が見えてこないライブハウスの存在があまりにも多過ぎると感じてます。音楽との関わりの本質を見失っているのではと疑問に思う事が多い私です。なので、大量生産システムにのっかたライブから、個々のライブハウスの価値を高める方向へのシフトの流れを作っていきたいと考えてます。。同じ場所に沢山集まってしまうから競争しないといけないくなると思うんですよね。お互いに違う小さい山を沢山つくって、その特徴を尊重しあえば、協力できるし、より大きな山脈という流れ(フロー)を作れて、ライブに来る人をがっちり囲める音楽シーンが作れるのではないかと考えております。競争するのではなく、協力していけば楽なのになぁと思うのですよね。

|4:08 PM |
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