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ライブPAオペレータの7つのステップver2


以前に書いたライブPAオペレータの7つのステップのそれぞれの具体的なアプローチを付け加えてバージョンアップしてみました。

1.PA機材の全体像を理解し、イメージ化できている。マイク、マイクスタンド、ケーブルの種類の知識がある。
・サンレコなどの雑誌や本でPAの基本的な内容が書いている所を読む。
・サンレコなどの雑誌や本でPA機材の広告をみて、定番もの機材を覚える。
・サンレコなどの雑誌や本で記事の中でPA現場でよく使われる機材をチェックする、写真でマイキングを参考する

2.グライコの31帯域の周波数の音の特定を把握して、音と周波数のイメージが繋がっている。
ハウリングしないようにフロントチューニング、モニターチューニングできている。
各楽器のゲインを適切にとれている。チャンデバの設定が適正にできている。
各チャンネルのPEQ、HPFの使い方が適正である。
・先輩PAの人の各楽器のゲインの取り方を参考にする。
・先輩PAの人のフロントEQ、モニターEQを参考にして実際に自分の声をだして身体にしみ込ませる。
・グライコの各帯域のツマミを上下に動かしてみて、その周波数の特性を把握する。少しハウリング
させてみて、ハウリングポイントを掴む。
・普段聴き慣れている音源を流して、チューニング前、チューニング後の双方で違和感がないかどうかを確認する。その音源を使って、グライコの各帯域のツマミを上下に動かしてみて、その周波数の特性を把握するのも有効。

3.基本ロックバンド編成のバランスがスムーズにとれる。
・ステージでドラム、ベース、ギターがどのような生をしているのかを聴き音をイメージ化しておく。
・先ずはドラムのH/H、SN、Kickの3点に焦点を当てて、ゲイン、EQも含めてバランスをとるようにする。
・H/H、SN、Kickの3点のバランスに応じてタムを固めていく。
・OHのゲインの取り方は、難しいので、最初はヘッドフォンを使用して少しずつ足していく、その後ヘッドフォンを外して、極端にシンバルが強かったり、弱かったり、位相が狂っていないかをチェックする。HPFは100〜200Hzくらいまで入れていく事で、タムやバスドラムの音との分離がやり易くなる。
・ベースはまずラインの音でラインを少し強調しタイトにした後、マイクで膨らみを加えるイメージでバランスをとる。生音とPAからだす音量バランスに注意する。200人以下の中規模ライブハウスでは、生音にほんの気持ち足すイメージが好ましいと思われる。埋もれやすいラインの音を少し足す感じのイメージ。
・ギターもベースと同じく200人以下の中規模ライブハウスでは、生音にほんの気持ち足すイメージが好ましい。フェーダーを基準のゼロの位置まで上げて、プラス、マイナス5dBくらい動かして音量が程よく変化するくらいが操作しやすいレベル。

4.楽器の違いによってEQ、リバーブ、ディレイ、コンプ、ゲートなど主要なエフェクターを使用して
音作りをバンドの特性楽曲に応じて使いわけれる。
・楽器の生音をまず、把握し、どのようにすればよりリアリティーのある音にできるのかを念頭におき様々なアプローチをシュミレーションしておく。
・EQ、リバーブ、ディレイ、コンプ、ゲートなど主要なエフェクターのパラメーターの根本的な役割をイメージ化しておく。数値に拘らず、効果を耳で聴き分けれるように心がける。
・既存概念にとらわれず、場合によっては極端なアプローチみやってみる。出てくる音が良ければアプローチは問わないという思考の柔軟性をもっておく。
・一つの既存もしくは、過去に自分が経験したアプローチに捕らわれず、客観的に適材適所の対応ができているかを念頭においておく。
5.あらゆるジャンルにおいて、最終的な音を瞬時にイメージできる。
外音、モニターとの関係性、リハと本番の音の変化をある程度予測できて事前にシュミレートできる。
・普段より、様々なジャンルの音楽に触れる機会を増やしておき、それを聴く際にはどのようなPA的アプローチをするのかもシュミレーションしておく。サンレコなどの雑誌でエンジニアがどのようなアプローチをしているのかを参考にする。
・ステージ上の生音を聴いて、イメージを固めておく。
・先輩PAのアプローチを参考にする。モニターの音量、バランスをそれぞれの演奏者の位置で確認し身体にしみ込ませる。モニター注文があった際には、変える前と後でどのような違いがあったのかを聴き分ける。

6.ミュージシャンの出したい音を的確にイメージ共有でき、スムーズに対応できるアプローチを数多く持っている。
・5と同様で普段より様々なジャンルの音楽に触れる機会を増やしておく。
・生楽器の場合は、実際に演奏している生音を聴く。
・同じジャンルでもアプローチの違う音源を数多く聴いておく。
・自分が得意とするジャンルのアプローチを他のジャンルでも応用できないかを考えてみる。

7.ミュージシャンから信頼を得られていて、出演者も尊敬し、照明、その他関係スタッフとの意思疎通が十分とれいる。確かな技術と円滑に事を進めるコミュニケーション能力を備えていて、いいチームを組む事ができている。
・ミュージシャンの出したい音に興味を持ち理解しようとする意志をもつ。
・ミュージシャンの生音を聴いたり、音作りしていく中で何に焦点をあてているかに注意を向ける。
・大きなイメージのずれが生じる前に分からない事は積極的に質問して、イメージ共有する。
・ステージはチーム全体で作るものだという事を念頭におき、それぞれのスタッフの役割を最大限に発揮できるようにする為の努力をする。

|10:39 PM |
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