インプロ思考法その3(クリエイタータイプについて)
2010/05/22
「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」
〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜
今日は8つのタイプの中で、私のタイプでもあるクリエイターの特徴、強み、弱みについて書いていきますね。その前になぜタイプ分けしているのかという目的 を再度、お伝えしたいと思います。
何もかも全部自分でやるのは相当な天才だとしても、不可能に近いのではないでしょうか?何でも出来る人に私はこれまで出会った事がありません。そ の人には得意とする面もあれば、苦手な面もありますよね。強みもあれば、弱みもありますよね。弱みよりも強みが全面にでていれば、魅力を感じますし、周り りもプラスの影響力を与えるでしょう。逆に強みや得意分野があるんだけれども、弱みや、苦手な点が目立てば、存在感や印象がとても薄くりますよね。
同じエネルギーを費やすのであれば、自然とできて好きな事、得意な事に集中すれば、その人らしさがでて、影響力、存在感のある音を与えれるのでは と考えております。
タイプ分けする事自体を目的としているのではありません。競争する事なく自然と楽しめる位置を知って、それぞれの得意、魅力を最大限に引き出す事 を目的としております。
前置きが長くなりましたが(これもクリエイター気質の表れです)今日の本題に入ります。
・クリエイターの特徴
「独創的なアイデアを生み出すのが得意。ゼロから100を創造する」
ビジョンを持ち、自分の推進力と新しいアイデアで、人を動かす。自由に何かを生み出せる状況にあるときに、最大の「魅力」「価値」を生み出し、生 み出す余裕があればあるほど、よいものを創り出す。
・クリエイターの強み
アイデア発想力がある、理想主義、創造力がある、楽観的、刺激的、未来の可能性を信じる、イメージ化が得意、まわりの人たちに活気を与える、複数 のプロジェクトを同時に進められる。すぐに行動に移せる。物事をスタートさせるのを得意
・クリエイターの弱み
時間の意識に欠ける
まわりの人たちの達成能力を楽観しすぎる、すぐに取り乱す
稼いだお金をすぐに使う、物事を完了させるのを苦手とする
現実離れしすぎる傾向がある
客観的な分析が苦手
同じ事、ルーティンワークをするのが嫌い。
例えば、大友良英さんは様々なアイデア、様々なコンセプトのプロジェクトを数多くもっていて、まったく違う側面を数多く打ち出してますよね。そし て内にエネルギーが向かっている時は、かなり前衛的なアプローチをしていて、外にエネルギーが向かっている時はポップなセンスを打ち出した楽曲、アレンジ も取り入れたりしていて、カリスマ性も備わってますよね。大友良英さんの確固としたブランドイメージが確立しているのはそのカリスマ性による所も 大きいと考えれます。どちらかと言うと内に向かっているよりも外にエネルギーが向かっている頻度が多いのではと。どんなに前衛な事をやってもどこかにポップなセンスがで ていますよね。多くの方々の共感、支持を得ている要因はこのあたりにあるのではないでしょうか。打ち上げで共演者とのコミニケーションを重視している外向 的な面、発想が常に未来志向で、これまでの延長線ではない新たなチャレンジをしていく所にその凄さを発揮していると感じてます。
梅津和時さんもいろんなア プローチ、アイデア、卓越した技術、発想の柔軟性、スター性、カリスマ性、ブランド力とサービス精神を備えたトップミュージシャンですよね。外にエネルギーが向かってい る素晴らしいクリエイターだと感じてます。私の尊敬するミュージシャンの一人でもあります。
藤井郷子さんは内にエネルギーを向けてその才能を発揮している ミュージシャンの一人ではないでしょうか。作品数は、現在のジャズミュージシャンの中で、ずば抜けて多い事は誰もが認める事実でしょう。10年で50 タイトル以上は発表してますもんね。そのアイデアの発想能力、行動力を生かして活躍しているのだと思います。バンドを作ってライブをある程度重ねてからレコー ディングするというよりは、レコーディングを先にしてアイデアを即作品にしてから、ライブをしている事も多かったり、新しいCDの発売のライブをするの際も、 そのCDの曲を中心にしないで次のCDに入れる新曲を選曲していったり、まさしくエネルギーが新しい何かを作る事にフォーカスして費やしていると言え るのではないでしょうか。夫である田村夏樹さんは同じクリエイターでも外へのエネルギーが向かっているタイプではないかと。藤井さん同様そのユニークなア イデア発想力の凄さは言うまでもないですが、非常にサービス精神のあるアプローチであったり、どことなく笑いが込み上がってくる楽曲作りにその才能を発揮 しているではと感じます。 同じクリエイターでも全く印象、作り出している内容が違いますよね。クリエイタータイプといっても、そのバリエーションは無限にあると言えるでしょう。
即興演奏においては、新しいアプローチをどんどん提示していって、短いスパンで数々のシーンを率先して提示していくのが好きで得意。即興演奏をやるにあたりアイデ アの提示に重きを置く傾向があり、技術を鍛錬して磨きあげるよりもいろんなアイデアを考えだす事が得意であり、好きである。内向的なクリエイター は、内にエネルギーを向け、外向的なクリエイターは外にエネルギーを向ける。直感的にアイデアを出す事にフォーカスして、そのアイデアを全く別の発想へと広げていくのが得意なタイミングタイプやスター、チームタイプの方々と組むと、自分だけでは想像できなかった音が作りだせるでしょう。そしてまた広がった世界に新しいアイデアを提供して、次の展開を作っていくサイクルを作れば、プラスの相乗効果が得られると思います。逆に何か噛み合ないと感じたら、どこでサイクルが止まっているのかを観察して、アプローチを変えるという事もできますし、お互いに相容れないアプローチをしていたならば、逆にそれを楽しむという選択もあると思います。これはあくまで一つの例で、いろんなバリエーションがあると思います
さてどうでしょう。クリエイタータイプの特徴がなんとなくイメージできましたか。物事を始めるのが好きなんですね。私もこのインプロ思考法を連載 してますが、全部の原稿を書き上げて、完成した型で納得いくまで塾考してから発表するのではなく、まずスタートさせてから考えていく(この瞬間がそれです)。結果として、 最初に思っていたのと違う方向にたどり着く可能性もあります。後は説明をし始めるとついつい長くなってしまいます。なぜなら書いている間にまた別のアイデアや発想法がどんどんで湧いてくるからです。考えてから書くのではなく書きながら考える、考えてから行動するのではなく、行動しながら修正していく。逆に全体を最初に構築して完成系を作るのが苦手でとても時間がかかります。誰がやっても同じ結果がでて、自分がやる意義の感じれ ない事には興味がなく、やりたくないと思ってます。多くの事に興味があって、同時進行でいろんな事を始めてしまうので、思いついて直ぐに取り組みできた事は、成果をだせるのですが、少し時間があいてしまったものにはなかなか手を付けれなくなって、いつまでたっても成果、結果がでない事があります。新しく思いついた事をスタートさせるのに気持ちが動くので、ついつい過去のアイデア、発想、思い付きは後回しになってしまうのですね。一度ミックスしたものを細かく修正するのも苦手です。過去にやった事に戻るのが嫌なんですね。飽きっぽいとも言えます。思いついた事をすぐに実行できるシステムを作っておくとよいかもしれません。後、思い付きいた事をやって思いのままにやっていくと最初に何をやりたかったのかが、分からなくなってしまう事も多いので、締め切りがある仕事を完成させるには、最初の計画、スケジューリング、目的を思いだす何らかのリマンダーが必要かもしれません。
明日はスターの特徴に触れますね。
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