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インプロ思考法その12(分析タイプについて)


「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」

〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜

この連載始めてから色んな方から、メールで感想いただいたり、会った時にコメントもらったりしております。これまでほとんど自分の音楽に対する考えを語らなかったので、これを機会に自分の経験を通じて得たものは出来る限り、アウトプットしていこうかと思ってます。

さて本題に入る前に即興演奏においては経験は関係ないという事について触れていきたいと思います。実は、即興演奏のみならず、全ジャンルにも同じ事が言えると思ってます。演奏経験はあった方が良いと思われている方が多いかもしれません。確かに、演奏経験が多い方が、技術的にも上達し、演奏のバリエーションもあり、様々な場面での対応力もあるとは思います。ただ、経験を積んだ事によって見えなくなっている盲点も確かに存在していると思います。

例えば、自分の10年前、15年前の演奏の音源、動画を聴いたり、見たりした時に、今ではもっとよく出来る面も多々気付くかもしれません。その一方で今ではその頃やっていた事ができなくなっている面、今では絶対にやれなくなっている面に気付く事もあるのではないでしょうか。凄い勢いだったり、知らないが故にやっていた無謀とも言える仕掛けであったり、突拍子もないアイデアであったり、何らかはあると思います。そしてそれが、実に面白い効果を出してたという事もあるのではないでしょうか。それが経験を積んだからこそ、見えなくなった盲点であると思います。経験を積めばそれだけ蓄積された既存の体験を掛け合わせる事で、より多くのバリエーションは作れるでしょう。

その反面として、即興はこんな感じというイメージの枠組みや、バリエーションによるパターンの分析などしていまう事もあります。だとしたら、経験のない人や少ない人が、その盲点をつき、新鮮な刺激を与えて、面白い場面をつくれる可能性も大きいと、これまでの経験からでも実感しております。確かに場数を踏んだ人との演奏はある意味安心できます。経験が少ない人との共演は時には混乱を招きます。これまでの過去の延長線上では理解できないアプローチしてきますからね。その混乱という状態に実は新しい突破口があり、即興の幅を広げるチャンスが秘められているのではないかと考えてます。必ず他の人が見えていない盲点を自分は持っているという思考があれば、自信をもって今やれる事に集中できるのはないでしょうか。

そして、それが思い切った演奏である時に、その盲点が演奏を活性化させる起爆剤となると思ってます。自信なく、存在感のないアプローチでは有機的な音の交わりは期待できません。だから、今できる事に集中して思い切って音をだすというのが重要ではないかと考えてます。経験の少ない人の見えていない盲点は、経験の多い人が広げてくれますし、経験の多い人の見えなくなった盲点を経験の少ない人が、つく事もできます。若い時にしかできない演奏、経験を積んだからこそできる演奏、どちらも価値はあり、優劣も上下もないと考えます。それが即興の醍醐味であると思います。今持っている自分の能力を自信を持って出し切れば良いのだと考えてます。自分の潜在能力を引き上げてくれるのは、自分ではなく他人であるという場合もあると思ってます。なぜなら、必ず人には思考の盲点があるからです。自分の不得意は他のタイプの人のレバレッジになる可能性も非常に大きいと考えます。

さて本日は7つめのタイプとして分析タイプについて書いていきます。

分析タイプ

「客観的に分析する」

ものごとの細部が大好きで、数字に強く、客観的に分析をし整理整頓しようとする。

分析タイプの強み
支配する、用心深い、整理整頓されている、きめ細かい、あらゆる状況を分析するまわりの人たちが気づかないような「差」を見抜くことができる
すべての基盤が整うまで気を抜かない、細かいことまでリストアップできる

分析タイプの弱み
人間関係よりも自分に与えられた任務に比重を置きすぎる、社交の場を苦手とする  
整理しすぎてしまうことがある、複雑なアイデアについては、うまく発表できないことがある、データに没頭することがある、全体像が見えないことがある、重要な集まりに参加しそこねることがある

大谷能生さんはミュージシャンとしての活動のみならず、評論家としても活躍しております。菊池成孔さんとのコンビを組んで、東大教養学部やアテネ・フランセ映画美学校で共に音楽の講義を担当し、その講義録を出版する他、著書、インタビューなど多数あります。自身主催の対談イベント『大谷能生のフランス革命』や音楽、文学に関するレクチャーも精力的に活動をしていて、近年では坂本龍一さんとの対談なども話題になりましたね。演奏も非常に思想的で、様々な考えがあって音を出しているような印象を受けております。演奏終了後のコメントも、私では全く気がつかないような細かな所もよく聴き分け、そしてよく覚えているように思います。分析能力をいかした、演奏スタイルをもっていると感じてます。

分析タイプの演奏者で多いのが、コンピューターを使用した演奏スタイルをしていると感じてます。あらかじめ、音に対する波形的な分析、数値的な視点は、他のタイプと差別化された特徴を持ち合わせていると考えてます。即興演奏の際も、瞬発力、スピード感よりは、一旦音を受けてその人なりの分析をした上で反応するというイメージを強くもっております。なので、コンピューターの方との即興演奏で場面展開のスピード感を求めた際に少し、違和感を感じる方も多いのではないでしょうか。ソロ名義での活動される事が多く、グループで演奏する際も、あまり全面にでてくるというよりは、バックに潜みながら実は、重要なポイントを押さえ、音全体をコントロールしていたりする事も多いのではないでしょうか。

|4:38 PM |
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