インプロ思考法その1
2010/05/20
「即興演奏は思考法が全てだ!!! 」
〜あなたブランドの音を引き出す最強のインプロ思考法!! 〜
そんなに頑張らなくても自然とできる事がある反面、頑張ってもなかなかいい結果がでない事もあるのではないでしょうか。
元々自分の中に既にある個性を基盤として、個性が自然と好む方向にエネルギーを集中して費やせば、自ずとその人ら しい音がでるのではないかという提案でありました。日本の学校教育においては各教科の試験結果をみて不得意教科があったらその教科を克服しないといけない となりがちだと思います。平均点をあげるという感覚ですね。逆に不得意な分野が分かったのであれば、それはやらないで、得意な分野にフォーカスして個性を 育てて専門家になればよいのではというイメージです。不得意な分野は他の方に任せばよいと思ってます。そうすればお互いの得意をリスペクトしてよりよい相 乗効果が得られるのではないかと。競争するのではなく協力する、無理しない、自然体で今やれる事に集中するというのが基本コンセプトとして私の中にありました。
大友良英さんのように様々なアイデア、コンセプトを次々と同時進行で進められる才能のある人、圧倒的な存在感とカリスマ性で独自のスタイルを築い ている灰野敬二さん、渋さ知らズという場を提供して、様々なミュージシャンを独自のセンスで引き寄せるように集めて、自由に個性を発揮させるのが天才的な 不破大輔さん、修行のごとく、ひたすら自分のスタイルを極め、鍛錬し、洗礼させ誰にも真似できない世界を築きあげているカンテーファンさん、独特のメカニ カルなシステムを構築し、完璧な型をつくっている吉田達也さん、あらゆる状況を分析し、きめ細かく整理して存在感をだして評論家としても活躍する大谷能生 さん、面白い組み合わせや意外なバリエーションを考えて希少性をだす才能のある一楽さん(ドラびでお)、アイデアを暖めて、じっくり世界をつくり、絶妙な タイミングでそれをアピールできる人。
アイデアが思いついたら直ぐに実行したい人と、じっくり考えそれを深めて、それが生かされる絶好のタイミングがくるのを待つ人。グループで活動す るのが好きな人、個人での活動の方が快適な人、まったく逆の発想でありながら皆さんそれぞれ活躍してますよね。
大活躍している方で、多く人から支持されているミュージシャンの共通点は、自分のタイプにあった方向で才能を発揮しているという点ではないでしょ うか。不破さんがラップトップで細かなサウンドを分析しながら、整理整頓された音をつくっていたり、カンテーファンさんがいきなり黒ずくめでスタイリッ シュにきめてROCKスターのような服装でイメージ戦略を打ち出したり、吉田達也さんが、ワングルーブで、手数も少なく微妙なタイミングのずれを楽しんで 演奏しているというのは想像できますか? 極端な例で現実的はありませんが、恐らく本人もそれを望んでいないし、他の方もそれを見て楽しいとも思えないでしょう。不自然で違和感を感じるのではない でしょうか。
やはりその人の本来もっている個性、タイプと表現方法が合致しているから、引きつける力が発揮されるのだと思います。特に即興演奏においてはその 表現方法は各個人に委ねられているのだから、個性、タイプと演奏スタイルは直結していると感じてます。自分がどのタイプなのかというのは何となく分かって いるとは思いますが、抽象的なイメージになっている方も多いのではないでしょうか。そこでより具体的にタイプ分けできれば、自分の位置を知る事ができ、他の方と の関係性がみえてくるのではと考えてます。8つのタイプに分けてみるとこんな感じではないかと。そして大事な点はそのタイプには優劣はないという事です。 どのタイプが良くて、どのタイプが悪いという優劣はないというのが最も重要な点で、足らない所は他の方に補ってもらえばよいのではと思ってます。競争するので はなく協力していく発想です。この発想に基ずくと自分のタイプが一番でそれ以外のタイプは受け入れられないとか、嫌いだとかというのではなく、違う思考や 手法をしているという視点でも捉えられ、そのタイプの良さに気づき、その人のいい音が聴こえてくるのではと、そして自分の音を更に生かすには、どういったタイプの人に補っ てもらうのがよいのかが分かるのではないでしょうか。そして、どういった音をその場に提供すればプラスの流れを作る事ができるのが分かってくるのではないかと考えてます。
1)クリエイター、アイデアマン
アイデアがどんどん浮かび直ぐに行動できる
2)スター
カリスマ性があって居るだけで存在感がある
3)チーム
バンドを作って沢山のミュージシャンをまとめるのが得意
4) 組み合わせ、バリエーション
人脈が広くて、人と人を繋げて特別感のある組み合わせを
プロデュースできる
5)タイミング
観察力が鋭く、人が作ったアイデアを発展させタイミング
よく効果的に打ち出せる人
6)コツコツ積重ね
コツコツと自分に徹してスタイルを構築する人
7)分析
きめ細かく分析、評価して整理整頓して型を作るのが好きな人
8)メカニック
こまかな事に気づき、改善して完璧なスタイルを構築するのが好き
メカニカルなアプローチが好き
メカニック クリエイター スター
分析 チーム
コツコツ蓄積 タイミング 組み合わせ
バリエーション
上位にいる方は目立ちますが、下の方の方はどちらかというとあまり目立たないかもしれません。ミュージシャン=上のタイプという印象があるかもし れませんが、どのタイプでも極めれば、素晴らしいミュージシャンとしての存在感をだせると感じてます。
どうでしょう? 恐らく、自分のタイプというのが少し、明確になってきたのではないでしょうか。受け入いれやすい点、受け入れにくい点どちらもあると思います。自分がどの タイプにあたるのか迷う方も多いかと思います。なぜならどのタイプにも強みと弱みがありますし、タイプとタイプの中間に位置してる事もあるでしょう。
私はメカニックよりのクリエイターという結果がでておりまりまして、これまでの自分の活動の仕方、発想方法、人脈などを考えると十分に納得できる のでその結果を受け入れております。
さて明日からは、そのタイプのそれぞれの強み、弱みについて触れていきます。
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