2011 年1月 05 日 のブログ

 

PA耳を鍛える為に有効な練習法


PA耳を鍛える為に有効な練習法

PAオペレーターになる為には、リスナーとしてのスタンスと、ミュージシャン側のスタンス、そしてエンジニアとしてのスタンスを総合的にバランス良く聴く事が重要ではないかと思います。これまでの経験から、その為に有効だと感じている手段をご紹介します。

1)普段聴いている音源を、PAエンジニア的立場で聴く。

・リバーブのタイプ、プリディレイ、リバーブタイム、かかり具合を分析する。

・各楽器のバランスに注意を置く。

・各々の楽器がもっている周波数特性をグラフィックEQもしくは
パラメトリックEQでイメージする。

・コンプ、リミッター、その他エフェクターのパラメーターを
イメージしながら聴く。

・聴こえてくる音を周波数で言いかえてみる。

2) ミュージシャンの立場で聴く。

・演奏している楽器をステージで直接耳で生音を聴いてみる。

・演奏している楽器を実際に演奏してみる。
例えば、ドラムは叩いている側と客席では違った音の聞聴こえ方してます。
どういった音を出したいのかを体感する事も重要

・自分が持っているその楽器のイメージと演奏者のもっているイメージがあって
るかを質問することで確認する。

3) エフェクトやバランスなどの観点を一旦無視して、ただ聴こえてくる音に対して
気持ちよいか悪いかを判断してみる。どんな音だったらより気持ちよいかを
イメージしてみる。

4) 全部の観点に共通して役に立つと思うのですが、雑誌などでエンジニア、ミュージシャン、評論家が書いている内容から、何に焦点を置いて聴いているのか、アプローチ、どのように聴こえて欲しいのか、何を伝えたいのかを吸収する。

4つめに書いたいろんな方の音の捉え方を知るというのが一番応用が効くのではないかと思っております。何故なら、音も視覚と同じように意識して、集中していないと聴けない音があるからです。全ての人が同じように聴こえている訳ではなく、その人にとって重要だと思っている音を中心に聴こえるという事ですね。何にフォーカスして、何を大事に聴いているのかを幅広く知ればPA耳も鍛えられる
と思っております。

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